マクベの壺からア・バオア・クーへ 記事はガンダムとは関係ありませんw
人口ピラミッドを見ていた。
ほら、ピラミッドと言えば聞こえはいいけど国や時期によって色んな形になってて「何歳の人がこのくらいいるよー」って奴ですね。
まあなんちゅうか実生活において使わないことこの上ないけど知っているソレ。ですなw
で。
つらつら眺めておりまして手がとまったのは1990年。
まあここの所介助者、特に男では不足しております故、そんなこんなで「わら細工」が始まった頃、「オエヴィス」が始まった頃の人口構成はどうなっていたのかしらん。と思ったのが手がとまったきっかけではありましたが。
片側だけ見るとくちばしの付いた人みたいな形のこれ。
1990年のピラミッドでございます。
ふむふむ。
「オエヴィス」「わら細工」がはじまった当時、オエヴィスの大家さんでもあったさっこさんこと新坂幸子さんの泊りはいつもカツカツ。
毎日のように泣いては学生や近所の主婦に電話をかけていましたっけ。
ちょうど先日、その頃から現場たる「オエヴィス」に介助者を紹介してくれていた福祉系の大学のF先生が、まあ今は転任して北千住の福祉系の学校におり、そのつながりでひらちゅう、野島さん以下、組長に藤崎会長まで、ズラリ介助者も獲得できればとひらちゅうが旧卒業生代表的に講義を受けおったついでにお邪魔したのですが、そのあたりも思い出すきっかけではあったのですね。たぶん。
さて話を戻します。
もう一回出しましょか、図。
はい、ドン。
人口に2つのピークあり。一つはAの20歳前後をボリュームゾーンとし100万人くらいの年齢層ですね。※A
もう一つはその上、やはり100万人をはるかに超え、120万人に届きそうなボリュームゾーンを持つ40チョイあたりをピークにする層。※B
なんかね、思い出すと・・・。
子どもがいるから泊りは難しいけど、と食事介助や風呂介助に入る主婦層。また、それでも泣き泣き電話してくる幸子さんにほだされて泊ってくれたり、子供を連れたりも含めて泊りの介助に入ってくれる主婦の人たち。
また多かったのは先に話したF先生の所から紹介されてやって来る女子学生たちは泊りにおいての主力部隊であったように覚えています。
そう考えるとあの人口ピラミッドのボリュームゾーンのAとBがどんぴしゃり。
つまりはあの頃の介助を支えていた一つの背景として、年齢層の厚さからくる人の多さはあったのだと考える訳です。
"障害者の地域生活を支えよう"。まあもっとわらじ的というか柔らかい言葉にすれば"互いに寄り添って生きていこうよ"という人は、1990年というバブルの残り香がプンプンする中で、主流派ではないながらもその年代層の厚さから総数としては結構な数になった。のではないかと思ったりもするのです。
ちなみに1990年は反バブル的マンガで密かにファンを増やしていた「迷走王ボーダー」が終わった翌年であり、やはり未だ反骨の漫画家最右翼、新井英樹の「宮本から君へ」が連載開始された年でもありましたっけ。まあ超余談ではありますが…w
また関わろうとする人たちへの情報もそれまで以上にメディアなども含めて開示されており、ボランティア・福祉といったものが浸透してきた時期、またそれを支える介助などの学校も増えてきた時期だと言えるかも知れません。
ちなみにF先生がいた福祉過程を持つ春日部の短期大学は1984年の開校でした。
まだ行きます。
で、こちらが2020年、まあ現在のピラミッド。
2020年は宇宙要塞「ア・バオア・クー」みたいな形ですね。対して1990年版は形から言って「マクベの壺」という事でどうでしょうか。
見事に2つのボリュームゾーンは30年分上へ移動している訳です。
あ、年食ってるという事ですね。
月日は白代の過客にして~っちゅうやつですわ。
ちょっとわかりやすいように1990年ピラミッドと重ねてみましょう。
やあっ!
黒い線が1990年のピラミッドです。
当時の若者世代は働き盛りになり、※Aのあたりにきています。コレ働き盛りの世代であり、なかなかに厳しい情勢、バブルも過ぎて世知辛い今は介助などには入れる余裕も少なくなっているのかもしれません。また当時泊りの主力だった20歳前後を見て見るとこちらはこちらで大変。当時ピークは100万人に届きそうだった厚い若者層は現在なんとも半分ほどに減ってしまっています。
そりゃ若者が少ない、大学が振るわないなんて言うことになるよなあとしみじみ見ちゃったりしますね。
こりゃ昔のパターン時とは全然背景が違っちゃってるよ…
随分と時代的背景、社会的なバックボーンが変化している。
つまりは介助者集めを根本から考え直す必要が出てきているのではなかろうか。と思う次第でございまして、珍しく首尾一貫まじめな記事の今回、なんとも次回に続くのでございました。
ふう。
疲れちったw
息抜きに壺を貼って見ましょ。
これもいいものだよ